リノリウム
リノリウムは抗菌性・耐摩耗性が評価されて、国内外で医療機関や高齢者施設、教育施設などで使用されています。2~3年に一度ワックスをかけていれば、日常的には掃除機をかける程度で床をいつまでも清潔に保つことができます。塩ビの床材よりは値がはりますが、耐久性は標準で25年あり、長持ちします(塩ビは15年)。シックハウス症候群の心配がなく、廃棄時にも有害物質を排出しない、住む人の体にやさしい自然素材のリノリウムを、キッチン・トイレ・洗面所の床におすすめします。

1860年代に、イギリス人のウォールトン(Frederick Walton)によって発明されたリノリウムは、亜麻仁油、ロジン、木粉、コルク粉、石灰岩を混ぜ、黄麻(ジュート)の布に塗り固めたシート素材で、100年以上の歴史をもっています。日本には旧加賀藩士の出身の寺西福吉(てらにし・とみきち)によってアメリカ合衆国から持ち込まれました。艦船の甲板などに利用され、軍需産業も含めて日本や世界中で大量に生産されました。高度成長期には製造期間が短い塩ビなど他の建材に代えられていきましたが、亜麻仁油由来の抗菌性や、環境汚染防止・シックハウス症候群対策などの点で、近年再度脚光を浴びています。医療施設、教育施設から住宅まで幅広く世界中で利用されている床材です。
エフ・シキシマのこだわり

リノリウムの成分はどれも人体にやさしい自然素材です。
亜麻とは、比較的寒い地方で栽培される一年草の植物で、麻よりも柔らかくかつ強靭で上等な繊維です。その種を圧縮して採る亜麻仁油はリノリウムの主原材料になります。亜麻仁油は皮膚のツヤをよくする薬としても使用されており、食用(フラックスシードオイル)としても販売されています。ロジンはマツ科の植物の樹液である松脂(まつやに)を蒸留して得られるもので、樹木自体の成長を妨げることなく松から抽出されます。コルク樫の樹皮を粉砕したコルク粉も同様に木の持つ自然の再生力で繰り返し採取できるものです。このほかに、リノリウムの色彩作りに貢献している木粉、炭酸カルシウムを主原料とする石灰岩をはじめ色をつける顔料も含めて、すべてにおいて天然の材料を使い、生産時のエネルギーも塩ビの半分以下、ホルムアルデヒドの発生原因となる可塑剤などの化学物質も一切使用していません。
価格は塩ビの安い物と比べると約2倍になりますが、耐用年数は手入れ次第では塩ビの3倍以上になります。2~3年に1回ワックスをかけるなど手入れをしていれば、病院のような土足の所でも40年もっている実績があります。その安全性・環境負荷の少なさとともに、長い目で見て満足していただける素材です。トイレ、洗面所はもちろん、キッチンでもその高い抗菌性が使用に適しています。
メリット
- 1.抗菌性
- 主成分である亜麻仁油の成分が空気中で酸化するときに生じる化合物が抗菌性能を発揮するといわれています。たとえばMRSA(ブドウ球菌の一種で抗生物質が効かない菌)は24時間で死滅することが証明されています。抗菌性はTNO(オランダ)やNAMSA(アメリカ)といった研究機関でも確認されいます。
- 2.柔軟性
- コルク粉の効果で、適度な柔軟性とクッション性があります。
- 3.帯電防止性
- 静電気が起こりにくく、ホコリを寄せつけません。床を清潔に保つことができます。
- 4.耐摩擦性
- 表面剥離が起こりにくい上に、断面は単層構造となっているためで、軽い傷であれば表面を削り取ることもできます。削った後も同じ模様が出てくるので、傷が目立ちません。
- 5.エコサイクル
- 製造段階で必要なエネルギー・二酸化炭素排出量はともに塩ビの約2分の一です。原料のうち顔料以外は再生可能。廃棄時には焼却することができ、有害物質を発生させません。土に埋めることも可能です。
デメリット
- 1.におい
- 油系のにおいがあり、施工直後は多少においますが、徐々になくなります。
- 2.水・アルカリ成分に弱い
- アルカリ性の床維持剤や剥離剤を使用すると黄変することがあります。一度黄変してしまうと元に戻すのは非常に困難です。黄変は専用のワックスを塗ることで防ぐことができます。
注意:専用ワックスは中性のもので、天然素材でできているため、汚水処理が不要です。自然の中で微生物により分解されます。
リノリウムのお手入れ
リノリウムのお手入れの基本は、日常のお掃除と2~3年に1度のワックスかけです。
油性ペンなどの汚れは、表面を削って取り除くことができます。リノリウムは練り物をジュートの上に固めているので、削っても色がはげることなく、下から同じ模様が現れます。
長時間日陰になっている場所や家具の下などは、色が黄変してくる場合がありますが、日光を当てると元に戻ります。
日常のお手入れ
- 1.日々のお手入れ
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- ほうきや掃除機を使用して、床の土や埃を取りのぞきます。
- キレイなタオルを固く絞って拭くこともできます。
- 2.軽い汚れをおとす
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- きれいな雑巾またはモップに中性洗剤を含ませ、汚れを拭き取ります。
定期的なメンテナンス方法
アルカリ性の洗剤や床維持剤を使用すると変色します。お手入れには必ず中性の洗剤や剥離剤を使用し、専用ワックスを塗布してください。
- 1.床面の汚れを取り除きます。
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- 新規床材の場合は、中性床用洗剤を使用して床材表面の汚れを取り除きます。
- 既存床で古い塗膜がある場合は、中性剥離剤を使用します。
注意1:洗剤や剥離剤を使用する場合は、あらかじめ目立たないところで変色がないかを確かめてから作業してください。
注意2:洗剤や剥離剤を長時間床の上に放置すると、床材にダメージを与えます。一度に広範囲に塗らず、20~30平方センチずつ作業します。
- 2.きれいな水ですすいだモップで床を拭きあげます。
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- 汚水が床面に残っていると、造膜しにくくなるだけでなく、リノリウム自体が変色する恐れもあります。作業開始から拭きあげまで、20分を目安にしてください。
- 3.表面が完全に乾いたら、専用ワックスを塗布します。

大阪府枚方市にあるエコライフファクトリー(リフォームショールーム)では、みなさまのご来場をお待ちしております。
(午前10時~午後7時、水曜定休)
家具・キッチン・ドアまで丁寧に設計し、自然素材を多用して、材質・構造・デザインまでこだわったショールームです。既製品はほとんどありません。実際に見て、触れてみてください。
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