珪藻土(けいそうど)
珪藻土は、数ある自然素材の中でもデメリットが少なく、長期に渡り共に生活していける材質です。耐火性、調湿性、吸臭・脱臭性、吸音・遮音性、断熱・保温性の全てにおいて高いレベルを備えている自然素材は他にありません。原料は自然界に豊富に存在し、安全に生産されています。また、再利用が可能で、廃棄する場合でも大地に戻して自然に還すことができます。

珪藻土は、藻類の一種である珪藻の殻の化石よりなる堆積物です。主成分は二酸化ケイ素で、多くの場合白亜紀以降の地層から産出されます。日本国内の最大の産地は石川県能登半島地方で、埋蔵量は推定27億トン。世界の全埋蔵量は、現在の推定使用量の200年分あるといわれています。
壁や天井の塗装材として使用される珪藻土は、これ以外にホタテ貝灰、ケナフ、消石灰などを混ぜてつくられています。表面強度をだすために樹脂が使われているものが多いのですが、食品のり(コーンスターチ)を使用しているものもあります。
エフ・シキシマのこだわり

「珪藻土」という名称であっても、製品によってその配合率や成分にはかなりの違いがあり、それによって性能も大きく変わってきます。当社が採用した珪藻土は、珪藻土の配合率が60%以上で、大きさの違う珪藻土の骨材を配合し強度を増しています。これによってクラックの発生を抑えています。また、表面強度を出すために加える素材も、合成樹脂は燃焼の際に有害ガスを発生させるので、人体に安全な食品のりを使用しているものを採用しました。漆喰にも使用されている消石灰が固化剤として配合されており、水をたっぷりかけてこすってもとれません。素材はどれも経年劣化の少ないものです。
珪藻土の壁や天井は塗り跡が残ります。けれど、珪藻土の機能を考えると、かえって表面をでこぼこに塗ったほうが表面積が増えて効果が上がるのです。パターン付けをして塗り、光の反射具合や質感を楽しんでください。
珪藻土はコテを持ったことがない方でも塗ることができる素材ですから、負担にならない面積で住まい造りにご自身やお子様が参加されるのもよい思い出になると思います。
メリット
- 1.耐火性
- 主原料が土であるため、七輪にも使用されるように耐火性に優れています。壁や天井に使用していると、万一の火災の際の延焼を防ぎ、避難する時間を確保する事ができます。
- 2.調湿性
- 空気中の湿度が高い状態では湿気を吸収し、空気中の湿度が低くなると放出します。湿気を吸収する素材はたくさんありますが、吸収した湿気を必要に応じて放出する素材はあまりありません。この働きは珪藻土の多孔質性能によるもので、部屋の中を人が快適だと感じる湿度40%~70%の範囲に保つことができます。
- 3.吸臭・脱臭性
- タバコやペットの臭いなど、生活臭を強力に吸着します。また、家具などから出るホルムアルデヒドなどの有害物質も吸着・吸収・分解します。
- 4.吸音・遮音性
- 無数の気孔が吸収するため、室内外の音を遮断する効果があります。
- 5.防露性
- 高気密・高断熱住宅によく見られる結露を、素材の持つ調湿性、吸水性によって防ぎ、結露に起因するカビやダニの発生を抑制します。
- 6.断熱・保温性
- 無数の気孔が空気層となるため、断熱効果・保温効果があります。外気温に影響されにくい室内環境を作り出すことができ、光熱費の節約につながります。
デメリット
- 1.クラック
- 「珪藻土はひびが入りやすい」とご心配される方がたくさんいらっしゃいます。確かに粒子の細かい粉だけを使用した製品はクラックが発生しやすくなっています。クラックの起こりやすさは、配合される素材によって大きく異なります。
- 2.仕上がりが平らにならない
- 漆喰と違って、ピタッと平らにすることはできませんが、多少コテ波が残る程度に仕上げることはできます。
珪藻土のお手入れと補修
珪藻土とビニールクロスとの最大の違いは、静電気の有無です。ビニールクロスは静電気を帯びるのでホコリを引き寄せ、それが汚れになります。珪藻土の壁にはホコリはのっているだけですので、ハタキで簡単に落とすことができます。日常的なお手入れとして特別なことをする必要はありません。
以下でご紹介しているお手入れと補修の方法は、当社が標準仕様として採用している珪藻土に関するものです。他の製品をご利用の場合、以下の方法が適用できない場合もあります。
日常のお手入れ
- 1.日々のお手入れ
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- ハタキや掃除機のブラシのやわらかい物を使用して埃を取りのぞきます。
- キレイなタオルを固く絞って拭くこともできます。
- 2.手あか、鉛筆、物がこすれた跡など
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- プラスチックの消しゴムで軽くこすってください。
- 3.醤油、コーヒーなど水溶性のシミ
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- 霧吹きで1日2~3回水を吹きかけて、乾燥させます。約2~3日でシミが消えます。
- 上の方法以外に、柔らかい布にキッチン用漂白剤を3倍に薄めたもので、シミ抜きの要領で落とすこともできます。
注意:胡麻油や中華ドレッシングなど油性の汚れは、上記の方法でも多少跡が残ります。
- 4.へこみのないキズ
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- #800くらいの目の細かいサンドペーパーで軽くこすります。
補修の方法
材料には消石灰を含んでいますので、粉を吸込むとむせます。できるだけマスクをご着用下さい。
また、材料を水で練るとアルカリ性になります。肌に直接触れないようにゴム手袋の着用をお薦めします。肌についたときは、すぐに水で洗い流してください。
- 1.入り隅のクラック
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- 爪か入り隅用のコテで、クラック部分を軽く削ります。
- 色が濃いものは白っぽくなりやすいので、ごく軽く削ります。
- その後、小さい霧吹きで水を1~2回吹きかけます。
- 2.ヘアークラック
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- 同じ品番の材料を、目の細かいふるいでふるい骨材や繊維を取り除いた粉を作ります。
- 粉を手でつまんでクラックの上から軽くこすりつけ、周りについた粉を軽くはたいてから、霧吹きで軽く水を吹きかけます。
- 乾燥させて、まだクラックが目立つようなら、下の方法を行って下さい。
- 3.小さなキズ
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- 同じ品番の材料を目の細かいふるいでふるい、骨材や繊維を取り除いた粉を作ります。
- 粉をビニール袋に入れ、粉の半量位の水を加えてソフトクリームくらいの硬さに練ります。
- クラックの周りに霧吹きでたっぷり水を吹きかけます。水が垂れないように、タオルで受けておさえておきます。
- ゴム手袋をして、練った粉をクラックにそっとすり込みます。
- へらややわらかい下敷きなどで平らにして、はみ出した粉をすぐに乾いたやわらかい布でふき取り、乾燥させます。(布の代わりに乾いたやわらかいスポンジでもOK)
- 4.大き目のキズ
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- 同じ品番の材料をふるいにかけないでビニール袋に入れ、ソフトクリームくらいの硬さに練ります。
- あとは、小さなキズと同じ要領で補修します。
注意:パターン塗りのキズを補修する際は、パターンにあわせてならしましょう。

大阪府枚方市にあるエコライフファクトリー(リフォームショールーム)では、みなさまのご来場をお待ちしております。
(午前10時~午後7時、水曜定休)
家具・キッチン・ドアまで丁寧に設計し、自然素材を多用して、材質・構造・デザインまでこだわったショールームです。既製品はほとんどありません。実際に見て、触れてみてください。
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